今年は教科書改訂の年です。
とはいえ、今回は大きな改訂ではなく「小改訂」なので、
全体としてはそこまで大きな違いはありません。
とはいえ、細かく見ていくとちょっとした変化があって、
特に英語の教科書では、文章の内容が少し変わっていたり、
中には、まったく別の内容に差し替えられていたりもします。
絶滅動物の話、今年は…
中学3年生の教科書には、「絶滅危惧種」をテーマにした文章が掲載されています。
昨年度の教科書では、登場する動物が
「トキ」と「ゴリラ」だったのですが、
今年度からは「ラッコ」と「イリオモテヤマネコ」に変更されていました。
「へぇ、今年はこの2種類なのか〜」と思いながら読んでいたのですが、
そのユニットの後半、いわゆる「おまけページ」的な位置づけの
ライティングの文章の中に、なんと再び「トキ」の話題が登場。
内容を読んでみると、
「2008年からトキが増え始め、2020年には440羽にまで増えた」
という内容が書かれていて、
まるで旧教科書の“続き”を読むような感覚に。
さらに文章の最後には、
“Crested ibises may fly all over Japan like before.”
という一文が。
これ、実は昨年までの教科書の締めくくりの文章と
ほとんど同じなんですよね。
「粋なことするなぁ」と、ちょっとうれしくなりました。
細かいけれど、こういうところが、
この《NEW HORIZON》という教科書の好きなところです。