月日の流れを感じて
志学塾には、なぜかクリスマスツリーに
短冊を飾るという少し変わった文化があります(笑)
通常、短冊といえば七夕のものですが、
なぜかクリスマスツリーに飾るのが恒例行事になっているんです。
生徒たちも面白がって、自分の願い事を書いて短冊をツリーに飾る。
塾の中に少し変わった温かい風景が広がる時期です。
昨年末も、このクリスマスツリーから短冊を外して
片付ける作業をしました。その時ふと、こんなことを思いました。
「今年で、この短冊まみれのクリスマスツリーを見るのが
最後になる生徒もいるんだなぁ」
卒業を控えた中学3年生たち。
彼らが塾で過ごす時間は限られています。
いつも見慣れた風景や行事も一緒にやれるのは今年が最後。
家庭でも感じる「あと何回」の感覚
こういった気持ちは、塾だけでなく、
それぞれのご家庭でも似たような感覚を
感じる親御さんもいるのではないでしょうか。
家族で迎えるお正月、節分、ひな祭りなどの年中行事。
それらを楽しみながら、
ふと「あと何回、一緒にこれを飾れるのだろう」
「あと何回、一緒にこの瞬間を過ごせるのだろう」と
感じる瞬間があるかもしれません。
子どもたちは日々成長し、少しずつ親元を離れていきます。
お母さん、お父さんにとって、一緒に過ごす時間がどれほど貴重か、
きっと年を重ねるごとにその重みを感じるのではないでしょうか。
何気ない日常や年中行事も、
「その瞬間を共有できること」自体が
宝物のような時間なのだと思います。
子どもたちは愛情を受けて育っている
塾に通ってくる子どもたちを見ていると、
その成長や頑張りに、きっとご家庭での温かな愛情が
背景にあるのだろうと感じます。
日々の勉強を支える声かけや、食卓を囲む会話、
何気ない時間の中で注がれる親の愛情。
子どもたちはそのすべてを無意識のうちに
受け取って育っているのでしょう。
ですが、子どもたちはその愛情に気づくことなく、
日々を過ごしていることが多いものです。
大人になって振り返った時に、
「親がどれだけの愛情を注いでくれたか」を
実感することがあるかもしれません。
親が子どもを想う気持ちほど深いものはないのではないでしょうか。
親の愛に気づき、応えられる大人に
子どもたちには、いずれその愛情に気づいてほしいと思います。
そして、それに感謝し、応えられる大人になってほしい。
親から受け取った愛情を、自分の人生を豊かにする力に変えて、
将来は自分の子どもたちにその愛を注いでいける人に
成長してほしいと願っています。
そして、そのあふれるばかりの愛情をかけて成長してきた生徒たち。
今、目の前の子どもたちが、一日一日をどう過ごし、
どう成長していくか。
そのサポートをするのが塾としての使命だと改めて感じました。
子どもたち、そしてご家庭の皆さまと一緒に、
これからもその瞬間瞬間を大切に過ごしていきたいと思います。