さて、昨日の続きなので、
昨日の記事をご覧になってない方は
まずはそっちをご覧になっていただきたい。
さて、思考力や問題理解の力が必要なのは分かったが
それに対して、どのような取り組みをやっているのか。
それも軽く紹介しておきたい。
考える力を育む小学生の指導
うちの小学生は、算数や国語や英語もやっているのだけど、
メインは「わくわく思考力コース」と言うコースだ。
これが思考力や問題理解の力をつけていくコースになるのだけど、
実際に何をやっているのかと言うと、
算数の文章題のような問題を使い、
まずは問題文を絵や図に直すという練習をやっている。
まずは問題文を絵や図に直す
こんな感じで問題文の内容を絵や図に直して目で見てイメージできるようにする。
これが問題理解には一番大事になるし、同時に読解力も鍛えられる。
場面をイメージして、情景を浮かべることができれば、
文章の読解もある程度は出来上がる。
逆に思考力が弱っている生徒はこれが意外とできない。
絵が得意とか不得意とかではない。
別に絵じゃなくでも図でもいいとしているし、
写真は絵が美味いこの写真を使ったけど、
棒人間とか、丸や四角で書いている子もいる。
だから、絵が不得意なのではなくて、
単純に絵や図に直すことができない。
僕が見てきた中で一番ひどい子は、
「カブトムシが気に3匹とまっていて」と言う文章を
絵や図に直すときに、
普通の思考力の子は、大きな木を一本書いて、
そこにカブトムシの絵を3匹書くと思うのだけど、
その子は、
「(カブトムシ一匹の絵)が(ちっちゃい木の絵)に3匹とまっていて」
と、まるで絵文字を使うかのように、書いていた。
これでは、場面をイメージできるわけがなく、
文章を文章のままでとらえてしまっている。
だから、まずは、問題文の場面を絵や図に直す練習から始めるのが良い。
次に絵や図を動かす
それで場面が書けるようになったら、後は問題文の内容に従って
今度は「絵を動かす」ことになる。
動かすと言ってもアニメのように自動で動いてくれるわけではないので、
自分で絵を描きたしたり、逆に消したりしながら、
問題の場面が変わっていくにつれて、
絵や図を描きたしたり、書き直したりしていくわけ。
そうすると、まさに文章で書いてあることが、
まるでアニメーションのようにイメージできるようになる。
そこまでくれば占めたもの。
後は、答えは数えるなりして出せばいい。
式なんていらない。
これで十分。
ここまでくれば、だいぶ、思考力が鍛えられてきた証拠。
計算式はあとから自然と
そして慣れてくると、絵にプラスして計算式が自然と書けるようになる。
なぜなら、計算式の方が早いから。
ミカンが3個ずつ12個のかごに入れたら4個余りました。とかって問題も、
最初は、3個ずつ入ったかごを12個書いて、ミカンの数を数えて、
後は余ったミカン4個も加えて、合計を出すのだけど、
そのうち、3個ずつ12個って3×12で出せるってことに気がつくと、
3個入ったカゴを1個だけ書いて、あとは×12ってやるようになる。
こうやって考えられるようになっていくから、
「これって何算でやればいいの?」ってバカみたいな質問は出てこないよね。
まとめ
と言うことで、こんな感じで、
わくわく思考力コースをやっているのでした。
まあ思考力を鍛えるのは時間が必要です。
1,2か月やったからって即成果が出るようなものじゃないので、
本当に思考力を鍛えたい子は
1年~2年くらいのスパンで考えてほしいなぁと思います。
(だから、この春がスタートのチャンスと宣伝しておきます笑)
お子さんから
1、「わからない」「ならってない」と読もうともせずにすぐに言う。
2、文脈を無視して、数字だけを組み合わせて式を作ろうとする
3、「足し算?掛け算?」などと、考えずに手順だけを聞こうとする。
4、いろんな計算を何度もやって偶然それらしい数字の答えが出るのを期待する。
何て状況があれば、思考力が死にかけています。
ぜひ、思考力を鍛えてあげてください。
もう一つ思考力を鍛えるコースがあるのだけど、
それはまたの機会に。